RJオフィス株式会社

workhubが持つ「2つの柔軟性」、ホテルからシェアオフィスへ変遷するIsaI AkasakAを支える適応力と発展性

RJオフィスは、インバウンドをターゲットとした長期滞在仕様のハイグレードホテルをフルリノベーションし、2023年9月に全200室の複合型シェアオフィス「IsaI AkasakA(イサイアカサカ)」としてリニューアルオープンしました。

「ホテルの設備や機能を活かしながら、シェアオフィスとして利用しやすく、ご入居者様の満足度が高いサービスを提供したい。」この想いを実現するためにRJオフィスが選んだのはビットキーのworkhubでした。

個室(シェアオフィス)への入退室は、ビルがまだホテルだった頃に備え付けられたICカードキーをそのまま活用しworkhubと連携させることで、初期投資を最小限に抑えました。運用面では無人受付システムや共用会議室の利用予約や入退室権限管理、フィットネスジムやシミュレーションゴルフルームなど共用施設の利用予約などを全てworkhubで一元管理することで、理想的なシェアオフィス運用体制を実現することに成功しています。

今回はこの「IsaI AkasakA」を立ち上げた背景やworkhubの導入時のお話、シェアオフィスの運用体制について、運営会社であるRJオフィス株式会社の岸田さん・月森さんにお伺いしました。

IsaI(異才・異彩)が集う場所としての新しいオフィススペース

IsaI AkasakA 2階にあるIsaI Lounge。才能を刺激される空間ではソロワークの他に、ミーティングや来訪者との商談にも利用が可能。IsaI AkasakAのスタッフが常駐しているため、ビジネスマッチングや相談などにも対応できる。

——まず最初に「IsaI AkasakA」について教えていただけますか。

岸田さん:私たちが運営する施設は、ブランドを統一していないという特徴があります。RJオフィスという会社として、普通ならば「RJ赤坂」といった名前にしたくなるところですが、私たちのスタンスとしては、ビルごとに独自のコンセプトを設定し、それに沿って集客を行います。ビルの特性に合わせ、建物の価値を最大限にするサービスを提供するのが私たちの方針です。

この「IsaI AkasakA」は、実際に入居がスタートしたのは2023年9月からで、まだ2ヶ月程度です。しかし、その背景には長い期間の検討と調整があり、約1年以上をかけてこのオフィスの形にしてきました。最初のコンセプトは、「元々ホテルだったこのビルをどう生かすか」からはじまり、この場所の特性や立地の良さを最大限に生かす方針で進められました。

「IsaI」という名前は、異なる才能や多彩な色合いを意味する「異才・異彩」から名付けられました。一般的に、施設の名前はそのビルの特性や場所に基づいて名付けられがちですが、私たちはここに集まる多様な才能の人々に焦点を当てた名前を選びました。そのため、この「IsaI AkasakA」のコンセプトは、異なる才能や様々な才能を持った人々が集まる場所、というものになっています。

また、「IsaI」には「さらなる高みへ」という願いも込められています。多くのシェアオフィスはスタートアップを応援する姿勢を持っていますが、私たちの目指すところは、それだけではなく、次のステップを目指す会社をサポートするオフィスの実現です。私たちが思い描く「IsaI」の空間では、参加する企業や個人が相互に刺激を受け、さらに上を目指すことができる場所になることを期待しています。

IsaI AkasakAが描くシェアオフィスの在り方

IsaI AkasakAを運営する株式会社RJオフィス取締役の岸田浩治様。管理責任者の立場としてIsaI AkasakA立ち上げから深く関わっている

——「IsaI AkasakA」の設備や提供しているサービスについて詳しく教えてください。

岸田さん:「IsaI AkasakA」では、設備に関してもこだわりを持っています。私たちは他の競合に対する競争意識よりも、こちらのオフィスに来た方が実際に利用する際の満足度を最優先に考えています。たとえば、広告で知って広いオフィススペースがあると期待して来たのに、実際にはそれほど広くない、というようなギャップが生じないように注意しています。

実際にご入居するお客様が、「オープンスペースの座席数がしっかり確保されている」「共用会議室が充実し、使いたい時にきちんと使うことができる」「急なオンラインミーティングにも対応できるWeb会議用のワークブースがある」といった点で、実際に利用した際の利便性や快適さを優先したシェアオフィス設計を心掛けています。

全体としての「IsaI AkasakA」のコンセプトは確かに「異才」のメッセージがありますが、それと同時に、具体的な設備や共用部、個室など、日常の利用面で使いやすく、満足度が高いものを提供することを目指しています。このアプローチ自体が、そのまま私達の強みになっていると考えています。

—— ご利用される入居者様の規模や属性について教えてください。

岸田さん:もちろん、入居される企業やグループの規模やオフィススペースを必要とされているターゲットについては常に考慮しています。費用感も大切にしていますね。一社がワンフロアに入居することも想定していますが、頻繁にあるケースではありません。

私たちのメインターゲットは1部屋を5人から10人で利用する規模の企業やグループです。最近のオフィス利用のトレンドを考えると、全ての従業員がオフィスに揃うことは少なく、在宅でのリモートワークと出社してのオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークのスタイルが増えています。

そのため、従業員50人規模の会社でも、1部屋10名程度が利用できる部屋を借りて交代で出社するという形になることが多いです。このような中小規模の事業者様を私たちのメインターゲットとして位置づけており、その市場は非常に大きいと感じています。

また、私たちは法人化して間もない会社や、独立3年以内の若い企業の成長をサポートしたいという思いもあります。しかし、オフィス賃料40万や50万を支払えるようなスタートアップはそう多くはありません。代表者がある程度のキャリアを持ち、投資を受けることができるような企業であれば、家賃の支払いは可能だとは思いますが、多くのスタートアップにとってはハードルが高いと感じています。

一方で、セカンドステージと呼ばれる成長フェーズにある企業、特にこれまでコワーキングオフィスや自宅で活動してきた小規模な企業が、従業員を増やすタイミングで独自のオフィススペースを求めるケースも増えています。従業員を増員する際に、やはり専用のオフィススペースが必要だと感じる企業が多いという声はよく聞きます。そのような方々も支援していきたいという想いを持っています。

柔軟性と機能性を両立。workhubがもたらす未来のオフィス像

IsaI Room(会議室)には会議室の利用状況が常時表示されて、管理画面を見ること無く空き状況を確認することができる

—— workhubの導入背景について教えてください。

岸田さん:workhubの導入を検討していたタイミングでは、全く予算が決まっていない段階でした。建物はホテル時代の独自セキュリティシステムを備えていましたが、初期段階ではシェアオフィスへの転用は難しいと感じていたため、「もしすべて取り除いた場合にどうするか」という議論も出てきました。

複数の会社に問い合わせを行い、IsaI AkasakA以外の施設やオフィスで使用しているセキュリティシステムも検討しましたが、この建物のイメージには合わないと感じました。その結果、完全に新しいオフィスセキュリティシステムを求めて調査を行い、最終的にビットキーさんのworkhubにたどり着きました。

問い合わせの後にビットキーさんのオフィスへ伺い、実際にworkhubを体験しましたが、その際にworkhubの発展性を感じました。多くのサービスや製品は、一定の段階での拡張や変更が難しく、何か新しいことを試みる際に全体を変更しなければならないことが多いです。しかし、workhubであれば、もし将来何か新しい要求やニーズが生じた場合でも、その時々で柔軟に対応できるのではないかと感じさせてくれました。

—— workhubの導入意思決定の決め手となった要素は何でしたか?

岸田さん:workhubを選択した大きな理由は、オフィス運営の効率化を図ることができる点です。従来のシェアオフィスでは受付が必要とされていましたが、私たちは受付を設けずにシェアオフィスを運営することを目標にしていました。

この背景には、受付に人が常駐することの効率や、その存在がお客様にとってのサービス価値があるのか、という問題意識がありました。そこで私たちは、オフィス内でお客様との接点となる人員を効果的に配置することで、最大限のサービスを提供することを目指しています。それには、受付にスタッフが常駐しなくても済むシステムが必要だったのです。

このような背景から、オフィスのセキュリティを保ちつつ人の介在を必要としない入退室管理システムの選定を重ねました。その中から、デザイン性やサービス自体のコンセプトなども考慮に加え、最終的にworkhubが最もバランスが取れていると感じ、導入を決めました。

—— サポートや使用方法の説明など、workhub導入時に印象に残った点などございますか?

月森さん:導入時は本当にスムーズで、設置場所が決まれば特に大変なことはありませんでした。

ただ、運用を始める直前に、現場スタッフから運用上の要望が出てきたことがありました。「こういうことがしたい」「これを変更できますか?」といった依頼にもビットキーのカスタマーサクセスが迅速に対応してくれたので、私たちが利用しやすい環境を構築したうえで、予定通りのオープンが可能となりました。

システムを一括管理して効率的な運用体制を実現

受付には無人受付システムworkhub Receptionが設置されており、来訪者の出迎えが必要ない運用体制が構築されている

——  workhubとその他入退室管理システムの違いを教えてください。

月森さん:IsaI AkasakAより以前にオープンしている施設では、workhub以外の入退室管理システムを導入しています。他の施設で導入している入退室管理システムは、会議室の予約システムと入館のセキュリティが別々になっており、連動していませんでした。しかし「IsaI AkasakA」で導入したworkhubの入退室管理システムなら、これらの機能を一括でコントロールすることが可能で、IsaI AkasakAでは施設の管理運用が他の施設と比較して、かなりスムーズに行うことができるようになりました。これまではスタッフによる対応でなければ施設運用を行うことが困難で、入居者様はもちろん、私たちも手間に感じることが数多く存在しました。しかしworkhubを導入することで、私たちが目指していた「スタッフが不在でも施設運用ができる体制」を最小工数で実現できています。

会議室などの共有施設も入居者様自ら施設利用予約を行い、ホテル時代から使われているICカードキーで利用することができます。利用ログも自動で取得できるため、ログをもとにした利用金額の請求も行うことができるのでとても便利です。

——  施設予約の流れや操作性といったお客様の体験もご好評いただいていると伺いました。

月森さん:そうですね。管理画面や端末操作のわかりやすさはサービス選定を行う際に重視していましたが、workhubは直感的に操作ができるようになっています。

たとえば、無人受付システムのメニュー画面も、初めて触る人でも簡単に操作できるように設計されていると感じました。私自身もその操作性の良さに満足していますし、入居者様から操作に関する質問も受けていません。

想いを実現するパートナーとしてのworkhub

IsaI AkasakA20階にあるIsaI HQ Lounge、ラウンジ全体を使ってのクローズドな交流会などを開催することも可能。赤坂周辺の景色を一望することができる

——  今後の展望について伺います。「IsaI AkasakA」そしてRJオフィスとして、今後の目指すことや目標についてを教えていただけますか。

岸田さん:このビルは不動産の賃貸事業なので、やっぱり多くの方に使っていただいて、部屋が埋まっていくことが一番大きな目的です。ただ、それはたとえば1ヶ月で埋めるとか、そんなことではなくて。2年間をかけて私たちが考えているコンセプトも含めて、サービスも徐々に発展させながら、ファンを増やしていく。そこに軸足を置いていきたいと考えています。

なので、「IsaI AkasakA」に入りたいとか、「IsaI AkasakA」に関わりたいと思っていただける方をどれだけ増やせるか、という観点も大切にしていきたいと考えています。RJオフィスとしては、各施設に同じような規模の会社や、同じ想いを持った大家さんが多いので、その方々をもっと大きなところで結びつけていけるような仕組みや仕掛けはどんどん作っていきたいなと。

それを実現するためにビットキーさんのようなパートナーや、仲間になっていただける方を増やして、また「IsaI AkasakA」の入居者の方に何かを提供していただく、というのを少しずつ増やしていきたいと思っています。私たちが介することで利用者のみなさんがつながり、大きな話になっていくような、そんなオフィスにしたいなと思っています。

——  最後に

IsaI AkasakAでは、ご入居いただける企業様を募集しています!あなたに最適な規模のオフィスが複数のプランからお選びいただけます!

workhubをご検討のお客様はビットキーまでお問い合わせください!

December 1, 2023

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